CentOS stream9を導入してみる

背景

CentOS stream8のサポート終了は2024年5月?

CentOS stream8を使用していたが2024年にサポート終了見込みとのことで、今後構築する新たなサーバーはCentOS stream9を採用することにしました。

とりあえず開発ツール用サーバーを構築する

今回CentOS stream9で構築する予定なのは、ソースコード開発に使用するためのサーバーとなります。最終的にはKVMやGitLab等も導入していきます。

サーバースペック

  • ベースマシン:Intel NUC BOXNUCPPYH
  • RAM:PCL-12800(DDR3L-1600)8GB
  • ストレージ:Transcend SSD 128GB

 

マシンは新しいものを購入したわけではなく、流用です。

インストール

ISOファイルのダウンロード

ミラーサイトからbootイメージをダウンロードします。フルサイズのイメージは8GBと大容量ですが、bootイメージであれば900MBほどです。DVDに焼いて使用します。

minimumインストール

マシンにインストールメディアをセットしてインストールを行います。手順はこれまでのCentOSシリーズと大きな違いはなく、こちらのサイトで紹介されているので割愛します。
インストール直後のメモリ使用量は200MBほどです。

sshd設定を行う

sshdによる通信が行えるようになるまでは、直接操作で設定を行います。面倒です。

ネットワーク設定

ネットワーク設定はnmtuiにて行います。

[root@HomeLabServer hoge]# nmtui

インストールは無線ネットワークを使用して行えますが、Minimumインストールの場合、無線はまだ使用できないので有線ネットワークを設定します。ネットワークはIPv4を固定にして、IPv6は無効化しておきます。また、自動接続の設定もしておきます。

firewall設定

SSH通信が通るように設定しておきます。

[root@HomeLabServer hoge]# firewall-cmd --add-port=22/tcp --zone=public --permanent
[root@HomeLabServer hoge]# firewall-cmd --reload

sshd_configの設定

まずはポートはそのままでパスワードログイン許可、rootログイン無効の設定を行います。

[root@HomeLabServer hoge]# vi /etc/ssh/sshd_config
#       $OpenBSD: sshd_config,v 1.104 2021/07/02 05:11:21 dtucker Exp $

# This is the sshd server system-wide configuration file.  See
~省略~
# If you want to change the port on a SELinux system, you have to tell
# SELinux about this change.
# semanage port -a -t ssh_port_t -p tcp #PORTNUMBER
#
Port 22
#AddressFamily any
#ListenAddress 0.0.0.0
#ListenAddress ::

~省略~

# Authentication:
#LoginGraceTime 2m
#PermitRootLogin prohibit-password
PermitRootLogin no
#StrictModes yes
#MaxAuthTries 6
#MaxSessions 10

~省略~

# To disable tunneled clear text passwords, change to no here!
PasswordAuthentication yes
#PermitEmptyPasswords no
~省略~

rebootして接続を確認する

以上の設定でrebootすれば接続出来るはずです。

[root@HomeLabServer hoge]# reboot

クライアントPCからSSH接続出来ない場合は設定ミスがあります。

 

無線通信の設定を行う

初期状態では無線LANを使用出来ないため、nmcli dで確認してもwifiは使用できません。これはCentos8等と同様です。

[root@HomeLabServer hoge]# nmcli d
DEVICE  TYPE      STATE     CONNECTION
enp3s0  ethernet  接続済み  enp3s0
lo      loopback  管理無し  --
wlp2s0  wifi      管理無し  --

NetworkManager-wifiのインストール

CentOS8と同様に無線設定をしていきます。

[root@HomeLabServer hoge]# dnf -y install NetworkManager-wifi
メタデータの期限切れの最終確認: 1:45:43 時間前の 2022年07月30日 21時40分21秒 に実施しました。
依存関係が解決しました。
=============================================================================================
 パッケージ                  Arch           バージョン                  リポジトリー   サイズ
=============================================================================================
インストール:
 NetworkManager-wifi         x86_64         1:1.39.10-1.el9             baseos          77 k
依存関係のインストール:
 iw                          x86_64         5.9-4.el9                   baseos         114 k
 wireless-regdb              noarch         2020.11.20-6.el9            baseos          17 k
 wpa_supplicant              x86_64         1:2.10-4.el9                baseos         1.6 M

トランザクションの概要
=============================================================================================
インストール  4 パッケージ

ダウンロードサイズの合計: 1.8 M
インストール後のサイズ: 6.3 M
パッケージのダウンロード:
(1/4): wireless-regdb-2020.11.20-6.el9.noarch.rpm             23 kB/s |  17 kB     00:00
(2/4): NetworkManager-wifi-1.39.10-1.el9.x86_64.rpm           34 kB/s |  77 kB     00:02
(3/4): iw-5.9-4.el9.x86_64.rpm                                39 kB/s | 114 kB     00:02
(4/4): wpa_supplicant-2.10-4.el9.x86_64.rpm                   79 kB/s | 1.6 MB     00:20
---------------------------------------------------------------------------------------------
合計                                                          83 kB/s | 1.8 MB     00:21
CentOS Stream 9 - BaseOS                                     1.3 MB/s | 1.6 kB     00:00
GPG 鍵 0x8483C65D をインポート中:
 Userid     : "CentOS (CentOS Official Signing Key) <security@centos.org>"
 Fingerprint: 99DB 70FA E1D7 CE22 7FB6 4882 05B5 55B3 8483 C65D
 From       : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-centosofficial
鍵のインポートに成功しました
トランザクションの確認を実行中
トランザクションの確認に成功しました。
トランザクションのテストを実行中
トランザクションのテストに成功しました。
トランザクションを実行中
  準備             :                                                                     1/1
  インストール中   : wpa_supplicant-1:2.10-4.el9.x86_64                                  1/4
  scriptletの実行中: wpa_supplicant-1:2.10-4.el9.x86_64                                  1/4
  インストール中   : iw-5.9-4.el9.x86_64                                                 2/4
  インストール中   : wireless-regdb-2020.11.20-6.el9.noarch                              3/4
  インストール中   : NetworkManager-wifi-1:1.39.10-1.el9.x86_64                          4/4
  scriptletの実行中: NetworkManager-wifi-1:1.39.10-1.el9.x86_64                          4/4
  検証             : NetworkManager-wifi-1:1.39.10-1.el9.x86_64                          1/4
  検証             : iw-5.9-4.el9.x86_64                                                 2/4
  検証             : wireless-regdb-2020.11.20-6.el9.noarch                              3/4
  検証             : wpa_supplicant-1:2.10-4.el9.x86_64                                  4/4

インストール済み:
  NetworkManager-wifi-1:1.39.10-1.el9.x86_64        iw-5.9-4.el9.x86_64
  wireless-regdb-2020.11.20-6.el9.noarch            wpa_supplicant-1:2.10-4.el9.x86_64

完了しました!
[root@HomeLabServer hoge]# reboot

再起動後にもう一度ネットワークデバイスの確認をしてみます。ここで原因は不明ですが、サーバーのファンが高回転で回り続けるという異常が発生しましたが、BIOS確認のために再度、再起動すると元に戻ったので気にせず進めます。

[root@HomeLabServer hoge]# nmcli d
DEVICE          TYPE      STATE     CONNECTION
enp3s0          ethernet  接続済み  enp3s0
wlp2s0          wifi      接続済み  aterm-******-g
p2p-dev-wlp2s0  wifi-p2p  切断済み  --
lo              loopback  管理無し  --

再起動後、インストール時に設定したネットワークに無事、接続出来ています。以上で無線通信設定は完了です。

 

 

Vimのインストール

導入の最後にVimを導入しておきます。

こちらのサイトを参考にお好みでセットアップしました。

[root@HomeLabServer hoge]# dnf -y install vim-enhanced
[root@HomeLabServer hoge]# vi ~/.vimrc

個人設定用のカスタマイズを記述します。

" 自動認識させる改行コードを指定する
set fileformats=unix,dos
" 検索履歴を50個残す
set history=50
" 検索時に大文字小文字を区別しない
set ignorecase
" 検索語に大文字を混ぜると検索時に大文字を区別する
set smartcase
" 検索語にマッチした単語をハイライトする
set hlsearch
" インクリメンタルサーチを使う ( 検索語を入れている途中から随時マッチする文字列の検索を開始)
set incsearch
" 行番号を表示する
set number
" 自動インデントを有効にする
set autoindent
" 構文ごとに色分け表示する
syntax on
" [ syntax on ] の場合のコメント文の色を変更する
highlight Comment ctermfg=LightCyan
" ウィンドウ幅で行を折り返す
set wrap

以上でVimの設定は完了です。

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