メーカー製PCにKaliLInuxを入れてみる

インストール準備

以前の記事でVMにKaliLinuxをインストールしました。KaliLinuxを使う目的はサーバーのペネトレーションテストなのでRaspberryPiで運用するサーバーのテスト環境を整えます。

使用するのは古いHP製PC

旧メインPCとして使用していた個体で、Core i7-4790を搭載しています。メインのSSDにはWindows10が入っているので、サブSSDを追加してKaliLInuxを入れることにします。

ベースマシンのスペック

CPUは購入時のままですが、RAMは増設しており、ストレージも換装しています。

  • 製品名:HP550-140jp(2015年製)
  • CPU:Intel Core i7-4790
  • RAM:DDR3-1600 16GB(8GB×2)
  • ストレージ:SanDisk製SATA-SSD 120GB

 

インストール作業で躓いたところ

ブートディスクを作成して起動すれば余裕だと思っていましたが、BIOS設定で躓きました。

OSが見つかりませんのエラーに遭遇

USBのブートディスクを作成して起動しましたが、うまくいきませんでした。ISOファイルをDVDに焼いてもう一度試みましたが駄目でした。

セキュアブートの影響

メーカー製PCはセキュアブートがONになっており、そのままではWindows以外のブートディスクから起動できないようになっているようです。
結果的にBIOS設定の変更が必要だったので備忘録としてメモしておきます。

 

BIOS設定の手順

BIOSはアメリカンメガトレンド製でした。

セキュアブートを無効化

「セキュリティ」―「安全なブートの構成」を選択します。

設定変更を行おうとするとアラートが出ますが、気にせずF10を押して進めます。

初期設定ではセキュアブートが有効となり、レガシーサポートは無効となっていました。

「レガシーサポート」を有効にして、「安全なブート」を無効にします。「高速ブート」も悪影響があるかもしれないので無効にしておきます。
F10で設定を終了します。

変更を保存して終了します。

ブートモード変更確認画面

BIOS設定を終了して起動しようとするとブートモードの変更確認画面となります。ここでESCを押すと先ほど行った変更が無かったことにされてしまうので、2714+ENTERで変更を完了します。

KaliLinuxブートディスクによる起動

起動順序はWindows Boot Managerが先なので、Windowsが起動してしまったら再起動します。
起動時にF9を押してブートドライブを選択します。SATA2に接続されている「CD/DVDドライブ」を選択します。

無事にブートディスクの起動が出来ました

KaliLinuxインストール時の設定

インストール作業自体はVMの場合と変わらないので、パーティショニング以降の作業をメモしておきます。

手動設定

Windowsじゃない方のSSDにインストール

ガイドによるパーティショニングを選択

設定を確認してディスクに書き込み

間違ったディスクを選択してしまうと、既存のWindowsが破壊されるので注意

ブートローダーの設定

OSインストール先と同じディスクを選択します。この方法の場合、起動デバイス選択でWindowsとKaliLinuxを選択します。

インストール完了

その他の設定

その他に検証用PCとして利用する準備をしておきます。

Windows Boot Managerの無効化

PCのWindws10が入っているドライブは残していますが、起動デバイスはKaliLinuxに設定します。
UEFIブートを無効にして、レガシーブートのSATA1の優先度を上げておきます。

Wake on lan設定

LAN内の別のPCからマジックパケットを送信して起動出来るように設定します。BIOSで「S4/S5ウェイクオンLAN」を有効にすれば設定完了のはずでしたが、マジックパケットを送信しても起動できません。
以前は起動出来ていたのですが、BIOSアップデート、セキュアブート無効化などで上手く動作できなくなったようです。

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