製品仕様の確認
OMEN27qはHPのエントリーゲーミングモニターでQHD解像度と165Hzのリフレッシュレートに対応しています。
価格は定価で44.000円ですが、2023/9のセールで31,900円で購入出来ました。
仕様から見るGoodポイント
- 27インチQHD(解像度2560×1440)のバランス
- 165Hzのリフレッシュレート
- IPS液晶(視野角が広い)
- 十分な入力ポート数(HDMI×2、DisplayPort×1)
- 電源内臓(配線がスッキリ)
- DisplayPortケーブルが付属
- VESAマウント対応
- QHD解像度165Hz対応としては安い
仕様から見るBadポイント
- NVIDIA G-SYNC非対応
- HDMI2.1非対応(つまりPS5のVRR非対応)
仕様面の総評
やはり際立つのはコスパの良さです。2023/9現在のQHD解像度、165Hzモニター相場は4万円~6万円です。価格.comの情報を見ても最安値が33,999円だったので、セール価格は有名メーカー品としては異次元の安さと言えます。しかしながら、Badポイントで紹介したように機能的に惜しいところはあります。特にPS5用モニターとして考えた場合、VRR(可変リフレッシュレート)を使用出来ないのは大きなマイナスポイントでしょう。
開封の儀と外観確認
やはり破格のセールということもあり、注文時には在庫がありませんでした。ただ、すぐに納入されたようで9月中頃注文で10日程度で届きました。
開封の儀
梱包としては特筆すべき点は無いです。
付属品はモニタースタンドと電源ケーブル、DisplayPortケーブル、取説です。
付属品トレーを外すと本体が出てきます。このままスタンドを挿すだけで組み立て完了するので工具等不要です。しっかりと音が鳴るまでスタンドを挿してから、本体を引き抜く形です。
組み立て完了しました。
外観確認
実物を見ないと分からなかった部分として、操作ボタンが正面からのアクセスでは遠く若干操作し辛いです。ただ、PCで使用する場合は"OMEN Gaming Hub"のアプリから設定変更が可能なので、それほど不便ではないです。
ベゼルは狭いのですが、非表示領域は8mm程度あります。
PS5での使用感
PS5付属のHDMIケーブルを使用して動作確認してみます。
QHD解像度は自動認識
PS5は手動でQHD解像度設定を行わないといけない等の情報を確認しましたが、自動で1440p出力に切り替わりました。
1440p出力をテスト
PS5の機能としてQHD出力のテスト機能があるので実行しました。結果は問題無しで、60Hz出力だけでなく120Hz出力も問題無しでした。仕様面で記載していたVRRは非対応なので有効化出来ません。
120Hz出力でゲームをしてみる
グランツーリスモ7であれば120Hzのフレームレートに対応しているので、軽く走ってみて動作確認してみます。印象としては「ん?変わった?」程度の印象でした。
グランツーリスモ7の120Hzで変化した点
レースゲームなので違いを感じにくいですが、車体の振動や光の反射がより自然な感じになったという印象です。例えば、晴れた日のレースで森の中を抜ける際、日向と日陰を繰り返すのですが、60Hz設定の場合は「明るい」→「暗い」の2値を繰り返す感じでした。これが120Hzになると2値ではなく、連続的に光の強さが変化する感覚です。
60Hzと120Hzのコマ比較
同じようなシーンを60Hz出力と120Hz出力で撮影して比較してみました。撮影はipone seのスローモードで実質160fpsにて行い、コマレベルで比較しました。
↑左側の家に注目してみると違いがよく分かります。画面中央部分はそれほど違いが無いようにも見える。
↑左側の看板の文字に注目すると違いがよく分かる。また、森の葉のぼやけ感もかなり差がある。
PCでの使用感
GTX1650搭載のPCにて接続してみました。こちらは60Hzしか試していません。
視野角は広い
PCも接続していますが、メインはPS5用のモニターなので配置上の理由からかなり角度がついた位置から見ています。しかし正面から見た場合と比較しても色の変化などは感じず、さすがIPSパネルという印象です。
ゲームしなければPCへの負担も気にならない
当然QHD解像度で表示していますが、GTX1650でもGPU使用率は余裕があります。ただ、ゲームをこの画質でやるのは厳しいように思います。WQHDでの各ゲームのベンチマーク結果は色々サイトで紹介されていますが、GTX1650では平均FPSが60を下回るケースが多いようです。
謎の焼き付き現象発生
不良では無さそうですが、使用開始後、数時間で気になる現象があったので記録として残しておきます。なお、今は発生時の状況を意図的に再現しても症状は発生しないです。
グランツーリスモ7プレイ時にスジが残る現象を確認
写真のように左下に10mm程度のスジ(赤枠部分)が残る現象を確認しました。ここはグランツーリスモ7でタイヤ情報が表示される部分で、その一部が残ったような感じです。IPS液晶は長時間同じ表示を継続すると焼き付き現象が発生しますが、この時は30分程度でこのような状態になり、初期不良を疑いました。
念のためPS5を再起動しましたが、スジは残ったままでした。
次の日以降は焼き付き現象発生せず
スジが入る現象を発見したのは夜だったので、それ以上の検証は行わず、写真を撮って寝ました。次の日になり、再度状態を確認すると、スジは無くなっていました。再度、同じ現象を再現するためにグランツーリスモで再現を試みましたが、再現することはありませんでした。
結局そのまま使用することに
気になる症状がありましたが、再現せず、異常も見られないのでそのまま使用することにしました。一時は返品も考えましたが、異常では無さそうですし、かなりの手間と労力が必要なのでやめておきます。
購入時の他の候補を紹介
HPのOMEN27qの他に同じような価格帯で他の候補品もあったので紹介しておきます。
DELL G2724D
こちらはDELLのエントリーゲーミングモニターです。スペックはOMEN 27qと同等ですが、入力端子がHDMI2.1に対応し、G-SYNC Compatibleにも対応しているため、より高性能です。左右方向の角度調整機能もあり使いやすそうです。定価は46,799円しますが、2023/9/20からのセール価格で37,800円になっています。正直、この価格差ならこっちにすれば良かったという気持ちもありますが、OMEN 27q購入時はギリギリセール前でした。
JAPANNEXT JN-IPS27FL144QHD
こちらはより安価なモニターですが、JAPANNEXTは安物のイメージがあるのでやめました。今はAmazonでの取扱いが無さそうですが、3万円程度で販売されていた気がします。品質等は分かりませんが、DELLやHPがセールしなければかなりコスパの良い製品です。