基本スペック情報
約8年半ぶりにメインPCを更新を行いました。購入したのはHP Victus15Lパフォーマンスプラスモデルです。まずはスペックシートを元にポイントを絞って紹介します。
CPU:Intel Core i7-13700F
TDP65Wで扱いやすく、かなり高性能なCPUです。ゲームを含めた通常の用途であれば性能不足に陥ることはまず無いです。ただし、瞬間的な最大電力は213Wなので、電源系統が貧弱な場合、最高性能が出せないです。
メモリ:DDR4-3200MHz 8GB×2
ハイスペックPCはDDR5規格に移りつつあるので、本来ならDDR5規格のメモリ搭載が理想的ですが、DDR4でも実使用上の問題は無いでしょう。
ストレージ:PCIe NVMe M.2 SSD 512GB + HDD 2TB
スペックシートからは、PCIeポートのバージョンまではわからないです。512GBという容量もゲームを入れたり、多くの開発環境を入れるには少ないです。HDDは後で2.5インチSSDに換装します。
グラフィックボード:NVIDIA GeForce RTX4060ti (VRAM8GB)
あまり評判がよくないコントローラですが、ライトゲーマーにとっては十分すぎるスペックではないかと思います。グラボ単体だと2023/10現在で6万円程度します。
電源:500W 80PLUS Bronze
スペックシート上はこちらの表記でした。実際には80PLUS Gold電源が搭載されていたとの情報もあるので、後で実物のスペック表記を確かめます。
マザーボード仕様と搭載部品の確認
ここからは、製品のスペックシートでは読み取れない、詳細なマザーボードスペックを確認します。スペック情報自体のリンクはこちらです。
マザーボード型名等
マザーボードの型名はコマンドプロンプトで"wmic baseboard get product"と入力することで確認できます。
- HP型名:RenoR2
おそらく、RenoというシリーズのRev.2という意味だと思います。 - SSID:8B3B
Windowsのシステム情報では、こちらのSSIDが表記されます。
フォームファクターと寸法
マザーボードは独自規格でサイズは291×203mmです。ATX規格が305×244mmなので、ATXの短辺をさらに細くしたサイズとなります。
チップセットと対応CPU
IntelH670を搭載しているので、世代的にはIntel第12世代に登場したチップセットを流用しています。対応CPUはIntel13世代でTDPが65Wまでものです。
対応メモリ
DDR4-3200 DIMMの16GBまでをサポートしています。ソケットは2つなので、最大メモリ容量は32GBとなります。
拡張スロット
- PCI Express 4.0×16レーン(空き0)
RTX4060tiを搭載しているスロットです。PCI Express 4.0規格とのことで安心しました。このグラボの場合、バス幅の影響でPCI Express 3.0規格では大幅に性能低下があると予想できます。 - PCI Express 3.0×1レーン(空き1)
1レーンのスロットはPCIe3.0規格なので、デバイスを搭載する際は注意が必要です。特にM.2スロットの拡張カードを搭載する場合、最大速度が制限されるので高価なPCIe4.0規格のSSDを搭載しても速度が出ません。 - M.2ソケット(キーA 2230 PCIe3.0、空き0)
こちらにはWiFiデバイスが搭載されています。M.2SSD等には換装できません。 - M.2ソケット(キーM 2280 PCIe4.0、空き0)
一般的なM.2SSDを搭載できるソケットです。PCIe4.0対応なので、かなり高速なSSDを搭載できます。
CPU-Zの情報を確認
CPU-Zの情報を確認しました。PCのデータシートどおりの情報が読み取れます。メモリはSK Hynix製のようです。
GPU-Zの情報も確認
RTX4060tiの仕様通りPCIe 4.0 x8で動いているようです。
SSDの情報を確認
CrystalDiskInfoでSSDの情報を確認しました。KIOXIA製のようですが、故障判定の閾値等の情報がありませんでした。CrystalDiskMarkで速度確認をしましたが、実用上十分な速度が出ています。ただし、ヒートシンクレスなのですぐに温度が上がります。ベンチマーク中も60℃近くまで温度が上がりました。
ベンチマーク確認
軽くベンチマークを回してネット上にあるスコアと比較してみます。
Cinebench R23
- Multi:16538
- Single:1978
ネット上の情報だとCore i7-13700FのスコアはMultiで24000程度なのでかなり低い結果となりました。HW Moniterで観察していた結果、最高温度は90℃前後、最大消費電力は150W前後でした。おそらくマザーボードの仕様的にPL2が150W前後、Tau(維持時間)が10秒程度なのでしょう。
3D Mark Time Spy
- Time Spy Score:13008
- Graphics score:13246
- CPU score:11808
ULのサイトによると4060ti搭載PCの中央値は13400前後のようです。少し低いものの誤差の範囲といえるでしょう。このスコアはゲームをする際の快適性の指標になるようですが、満足のいく結果でした。
内部部品の確認とデータドライブのSSD化
今回購入したVictus15Lはデータドライブとして2TBのHDDが装着されていますが、以前のメインPCで使用していた2.5インチSSDに交換します。ついでに内部部品も軽く観察していきます。
側板の取り外した様子
まずは側板を外してみます。交換したいHDDは右下の黒いエンクロージャの下にあります。
電源をチェック
データシートではBronze表記でしたが80Plus Goldでした。仕様は+12V出力だけのようです。少し前にIntelによって策定されたATX12VO規格に近いです。サイズは測定していませんがSFX電源に近いように見えます。型番は"PA-5501-2HA"でネット検索すると1万円弱で市場に出回っているようです。
グラボは2連ファンタイプ
RTX4060tiとしては一般的なサイズです。マザーボードのレジスト色は緑ですが、グラボは黒色です。どこかのOEM製品でしょうか?
CPUの冷却は少し心許ない
Core i7-13700FのTDPは65Wなので、65W制限であれば十分な冷却ですが、フルパワーで動かすことはできないでしょう。
黒いエンクロージャを外す
丸印のネジを外してからネジで固定されていた部分を持って、上に持ち上げるようにすれば外れます。下側の爪はエンクロージャを起こさないと外れないようになっています。
前面インターフェイス部
既設のHDDを取り外すには全面パネルを外す必要がありますが、爪で止まっているだけなので簡単に外せます。ただ、強度が強そうではないので丁寧に作業する必要があります。
パネルを外すとHDD固定のネジにアクセスできます。右下のUSBポートはマザーボードに直接載っている設計です。
3.5インチHDDを2.5インチSSDに付け替え
2.5インチ用の固定穴も用意されているので同じ場所に取り付け可能です。ここ以外にも上部に3.5インチ、2.5インチ共用ベイがあります。SATAポートと電源コネクタも余っているので2.5インチSSDもう一台は楽に増設できます。
エアフローを確認
SSDへの換装が完了しました。再度エンクロージャを取り付けてからエアフローを確認します。基本的にエンクロージャー部分から吸気し、ケースファンで排気します。グラボは2連の内排気用ファンで排気しますが、ケース幅がそれほど大きくないので、多少排気の抵抗がありそうです。
ForzaMotorsports7で実動作を確認
少し前にForzaMotorsportsの最新版が発表されたので、このゲームで動作を確認します。かなりの激重仕様のようです。
推奨スペック確認
Ultra Settingsはさすがに無理なのでHigh Settingsで動かしてみようと思います。CPU、GPU、メモリすべて要求を満たしているはずです。
フルHD、リフレッシュレート60Hzのモニターで確認
ダイナミックレンダリングクオリティを高設定でやってみます。DLSSもウルトラクオリティに設定してあります。
この設定だと余裕で60 FPSでプレイできるので、性能的には問題なさそうです。
165Hzモニターで検証
次はリフレッシュレート165Hzまで対応したモニターで試してみました。FHD画質出力の場合、最低でも100FPS弱をキープしており、平均で120FPSくらい出ていました。
QHD出力だと60FPSに届かない
検証に使用したモニターはQHD出力にも対応しています。ただQHD出力では中設定のグラフィックでも60FPSを割ってしまうので、実使用上は無理でした。やはりRTX4060tiはバス幅が狭い影響でFHD画質までは優れた性能を発揮しますが、QHD以上だと性能の崖がくるようですね。QHDモニターでゲームをする場合はフルスクリーンモードではなく、FHDサイズで楽しむのが現実的です。