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アウトサイドヒッターのスパイクフォーム

スパイクフォームを解析してみた

バレーボールのスパイクフォームについて解析してみました。

まずは大雑把に確認

状況としては右利きの場合でレフトのオープントスに合わせています。スパイクはクロス方向(インナー打ち)の連続写真です。場面ごとに詳しく見るために予備助走から着陸まで大雑把に分けました。

attack_form2

予備助走

スパイク助走の基本は3歩ですが、余裕がある場合はより勢いをつけるために予備助走から始めています。これは特に必要な動作ではありません。

一歩目

左足から助走を始め、同時に両手を前に出します。姿勢は前傾姿勢になっています。

二歩目

右足を出すと同時に両手を後ろにバックスイングします。ポイントはシューズがセンターラインから30度程度となるように踏み込んでいます。この時、強く早いバックスイングが出来ると高く飛べますが、体が強い人でないと難しいです。

三歩目

左足をセンターラインと並行に入れています。個人的には踏み込むイメージではなくソールを滑らしてブレーキをかけるイメージです。多少個人差が出るところで私はシューズの「キュッ」という音をよく鳴らす方ですが、そうでない人がいます。

離陸

バックスイングを戻す力を利用して踏み切ります。重要なのは左手は上に引き上げますが、右手は掌を外側に向けながら肘を後ろに引いています。この動きはかなり個人差が大きいため、大きく分けて3種類の名前が付いています。

タメ

打つ直前で捻転力が最大まで溜まった状態です。

インパクト

ジャンプの頂点で捻転力を解放することで強いインパクトを生みます。

着陸

クロス方向にインパクトして場合は左足の片足着地となる場合が多いです。ストレート方向インパクトは両足着地となります。

フォームの個人差が出るポイント

スパイクフォームは利き手の使い方で大きく分けて3種類あると言われます。種類が分かれるのはタメ~インパクトの間です。私の打ち方は「ボウ&アローアーム」で最もオーソドックスなフォームです。連続写真で確認すると利き手振りかぶる際に掌を体の外側に向けて肘を引いています。

スパイクフォーム_タメ

少しわかりずらいので、体の動きを棒人間で表しました。掌を外側に向けて肘を引くと自然に体を捻ることが出来るため、
その反動を利用してジャンプの頂点付近でのインパクトを可能にします。

スパイクフォーム_タメ_解析

その他のフォームの種類

  • ストレートアーム
    利き手を上に振り上げるフォームです。スピードが求められるセンタープレーヤーがクイックをコンパクト打つために使いますが、
    スパイクの威力は落ちます。サイドプレーヤーには向かないフォームですが、女子選手の場合は多く使用しているフォームです。
  • サーキュラーアーム
    威力の強いスパイクを打つためには最も効率的ですが習得が難しく、身体能力が要求されます。
    利き手を振り上げる最に円を描くように肘を引いて振り上げます。
    参考までにジェイテクトの西田選手のフォームで確認してみます(左利き)。
    サーキュラータメ
    写真のように踏切後に手と肘を下から円を描くように上に回してスイングに入ります。
    他の2種類のフォームに比べて腕を停止させることなくスイングにつなげられる為、強いスパイクが打てますが非常に難易度が高いです。

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